■DirectXとは
よく市販ゲームの動作環境に「DirectX8以降」などの文字が書いてあるのを見たことがあると思います。
(見たことがない人は確認して見てください。)
あれはDirectXを使用して作られたプログラムなので、DirectX ランタイム(Run Time)という実行環境が必要ですよ。という意味なんです。
DirectX とはゲームの表示や音楽などをWindows上で動作させるためのライブラリ(機能)で、DirectXを使わないで開発するよりもプログラムを高速に動作させることができます。
DirectXは実行用と開発用にそれぞれ用意されており、実行用がさきほど話しましたDirectX ランタイム(Run Time)で、開発用がDirectX SDK(Software Development Kit)といいます。
■DirectX で開発するには
DirectX でプログラムを作る場合、通常以下のものを使用します。
- Visual Studio (Visual C++ または Visual C#など)
- DirectX SDK
Visual Studioはなかなか高価なソフトで、安いバージョンでも数万円しましたが、今は無料バージョン(低機能版)がありますので、持っていない人は以下のサイトから無料でダウンロードできます。
Visual C++ Express(無償バージョン)
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/visualc/
■DirectX SDK のインストール
VisualStudioのインストールは終わりましたか?
まだインストールされていない人は上のサイトからインストールしましょう。
次にDirectX SDK をインストールします。
DirectX SDK には様々なバージョンがあり、今現在(2007/3/21)は、DirectX10まで出ています。バージョンごとに実行環境も違ってしまいますので、友達のPCなどで動かすときはSDKと同じバージョンかそれより新しいDirectX
ランタイムが必要になりますので注意してください。
ここでは最初からWindowsXPで動くと思われる、DirectX 9.0 SDK Update (December 2004) というバージョンをインストールします。
以下のサイトでファイルをダウンロードします。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=4e825a37-0c94-4421-9ec8-156e52525d11&DisplayLang=en
こんなファイルがダウンロードされます。
起動します。
Unzipを押します。
Nextを押します。
I accept the terms in the license agreementを選択し、Nextを押します。
そのままNextを押します。
これでインストール完了です。
次にVisualStudioでDirectXが使えるように設定します。
画面のVisualStudioは VisualStudio 2005 なのでExpressバージョンとは多少違うかもしれませんが、見比べながら設定してみてください。
VisualStudioを起動し、ツール>オプションを選択します。
VC++ディレクトリを選択し、表示された画面の「ディレクトリを表示するプロジェクト」を
インクルードファイルに設定し、画面のようにDirectX SDKのIncludeフォルダパスを設定します。
同様に「ライブラリファイル」を選択し、DirectX SDKのLib\x86フォルダパスを設定します。
x86とは32ビットOSの場合で、64ビットOSの場合はx64を選択します。通常はx86で大丈夫です。
これで、DirectX SDKのインストールから初期設定までが完了しました。
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